工業技術開発技術賞

神奈川工業技術開発大賞・地域環境技術賞

第16回 神奈川工業技術開発大賞 受賞技術の概要

平成11年10月12日記者発表資料より
(http://www.pref.kanagawa.jp/press/9910/21033 /index.htm)

地域環境技術賞『無機系粉末凝集剤による排水中の有害重金属の除去技術』

【企業名】 株式会社 ノ ア テ ッ ク
【代表者】 代表取締役社長 有 田 益 二 郎(現会長)
【所在地】 東京都中央区湊一丁目1−16 TMKビル6F

『現状』

    従来、六価クロムを含む排水処理では、酸を注入し還元剤を添加して三価クロムに還元後
    再度アルカリ剤・凝集剤で沈殿分離しており、多くの薬品添加剤と処理工程が必要なため
    簡易な処理技術を必要としている。

『ポイント』

    本技術では、排水中に含まれる六価クロムを、シリカを70%含む鉱石粉末に還元剤を
    入れた無機系粉末凝集剤を開発、これを排水中へ添加し・撹拌することにより、簡便に
    三価クロムとし濁り成分等を沈殿除去できる。また、所定量の凝集剤を排水に安定供給し
    排水処理水後の六価クロムを0.01mg/L未満とし、0.05mg/Lの環境基準以下に
    処理できる、簡易な排水処理装置を開発した。

『効果』

    セメント系排水等に含まれる六価クロムを一つのプロセスで処理でき、1時間当たり10トンの
    排水を処理し、処理費用を従来の70%以下とし、 簡便な水の環境浄化を可能とした。